原題:The Meg
製作年:2018年
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:ジョン・タートルトーブ
製作:ロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ、ベル・アブリー、コリン・ウィルソン
製作総指揮:ジェラルド・R・モーレン
キャスト:ジェイソン・ステイサム、リー・ビンビン、レイン・ウィルソン、ルビー・ローズ、ウィンストン・チャオ 等
(以上、映画.comより)
(あらすじ)
かつてレスキューチームのリーダーであるテイラー(ジェイソン・ステイサム)は、ミッションの失敗により仕事を辞め、酒びたりの生活になっていた。テイラーが仕事を辞めて五年後、上海の近海に建設された海洋研究所マナ・ワンから出発した海底探査艇が巨大生物の攻撃を受け帰還できなくなってしまった。研究所のメンバー達はタイにいるテイラーに助けを求める…。
70点/100点
アメリカ合衆国、中国合作のアクション映画。監督を「クールランニング」、「フェノミナン」、「ナショナル・トレジャー」シリーズ等のジョン・タートルトーブを務めた。主演は我らがヒーロー、ジェイソン・ステイサムと、ハリウッド作品初のヒロイン役のリー・ビンビンが務める。
さすがアメリカ中国合作のハリウッド映画というか、実に規模の大きい映画である。撮影は大掛かりで、アクションシーンもド派手だ。まさに劇場映えする大作。話としては単純に、古代に絶滅したとされる巨大鮫メガロドンと戦う話であるが、一応のところメガロドンが現れた経緯も理に適っており、現実に存在する可能性もあるかも?などと考えながら楽しむこともできる。また、最新の色々なガジェットをいかに使う事で巨大鮫を撃退するか、というところはワクワクするポイントである。
主演はジェイソン・ステイサムだが、残念なことに今回はいつものような格闘戦や銃撃戦は見られない。そもそも戦う相手が巨大鮫だからだ。しかし超人っぷりは変わりないので、ジェイソン・ステイサム映画として安心して観られる作品である。またスーイン(リー・ビンビン)はヒロイン役ではあるが、アクションシーンもいくらかあり、画面映えする。スー・ビンビンは戦うヒロインという立ち位置としても今後期待できるのではないだろうか。また、この主演二人はミッションのパートナーとしてなかなか楽しい役を演じているが、ちょっとわざとらしい演出は気になる。具体的には、決め台詞のようなものがこの二人の間で存在するのだが、それを多用しすぎている感があるのだ。ああいったものは序盤と終盤で一回ずつ使えばいいものだと思うのだが・・・。といっても、ほとんどの人は気にならない事かもしれない。また、メイイン役のソフィア・ツァイも可愛く、存在感がある。女の子を可愛がるジェイソン・ステイサムというのもよいものだ。
この映画の見所としては「家族」というもののテーマの扱いについても挙げておきたい。テイラーの家族、スーインの家族それぞれ物語に深く関わってきており、他の登場人物でも家族を扱った描写が多い。「鮫」「家族」の映画だと言ってもいい程に。正直その要素を使って雑に泣かせにきていると思う場面もあるが…家族の大切さ尊さを伝えたい映画だったのだ、と素直に受け取ってもいいとは思う。
多少ショッキングなシーンもあるが、家族で視聴するのにピッタリなアクション映画だ。