製作年:2016年
製作国:日本
配給:AMGエンタテインメント
監督:加納隼
原作:新井淳平
脚本:いながわ亜美
製作総指揮:吉田尚剛
企画:永森裕二
キャスト:山谷花純、駿河太郎、吉田明加、春川芽生、佐々木萌詠
(以上、映画.comより)
50点/100点
(あらすじ)
灰谷沙奈(山谷花純)はアイドルとして活動していたが、所属するグループが解散となってしまう。悲しみに暮れる中、沙奈は突然無人島に連行され、顔見知りのアイドル達と再会する事になる。そこで沙奈達は、トップアイドルの座を賭けて強制的にゲームに参加させられることとなる…。
山谷花純が主演だが、他にはアイドル系女優を多数出演させた、デスゲーム系映画。ゲームの内容自体は、無人島での探検+カードゲームの決着というもの。全体的に粗削りではあるが、77分という短時間でコンパクトにまとめられている。
さて、映画の評価として50点という低めの点数をつけてしまったが、主に問題となっているのは脚本なのではないかと思う。とにかく、設定の矛盾やキャラの不自然な点がどうしても気になってしまうのだ。といっても、説明不足なだけで短時間に収めるためにギリギリまで削った結果かもしれないが。しかし話自体はわかりやすく、あまり深い事に触れず頭を空っぽにして観る分にはちょうどよい映画なのかもしれない。幸い、映画の要素としても「アイドル」「無人島」「デスゲーム」という、キャッチーかつ独創性がある組み合わせになっていて娯楽映画として楽しむには十分な出来だ。
それと、この映画は主演の山谷花純が好演しているのがとても好印象である。周りは演技に不慣れなキャスト達が多い中、彼女はしっかりと心を込め、セリフ、アクション、表情、すべて頑張っている。周りと比較して…というのもあるが、彼女の演技を見るためというだけでも、この映画に十分な価値があると言える。最近では2018年に劇場版コード・ブルーに出演した事が話題になっていたが、今後ともぜひ頑張ってほしい。
とにかくこの映画は世間では厳しい評価が目立つが、最後まで退屈せずに楽しんで見られる佳作のB級映画である、と胸を張って言いたい。